ランサムウェアを絵でざっくり理解する

ランサムウェアは、会社や個人のデータに勝手に鍵をかけ、「開けてほしければお金を払え」と迫るプログラムです。6枚の絵で説明します。

下の内容を音声で説明した動画です(2分41秒)。読むほうが速い場合は、そのまま下へ進んでください。

数字の出典: 警察庁「令和7年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2025年9月)、IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」。いずれも2026年10月12日に確認しました。

データに鍵をかけて、身代金を要求します

顧客名簿 請求書 いつものデータ 開けられない 暗号化された状態 「鍵がほしければ払え」

「ランサム」は英語で身代金のことです。データを暗号化(中身を読めない形に変えること)し、元に戻す鍵と引き換えにお金を要求します。データを人質にとる誘拐だと考えると分かりやすいです。

最近は「盗んで、さらに脅す」二重の手口です

脅し その1 鍵をかけて 使えなくする 脅し その2 先に盗んで 「公開するぞ」 元に戻せても、脅しは残る

警察庁は、データを盗んだうえで「払わなければ公開する」と迫る二重恐喝が多いと報告しています。バックアップで元に戻せても、盗まれた情報の脅しは消えません。

入口の8割以上は「社外から入る裏口」です

会社の中 VPN機器 リモートデスクトップ 攻撃者 感染経路の8割以上がここ

VPN(家や出先から社内に入るための専用通路)やリモートデスクトップ(遠くからパソコンを操作する仕組み)が狙われます。原因は簡単なパスワード、放置された不要なアカウント、更新されていない機器でした。怪しいメールより、裏口の鍵の甘さが主な入口です。

狙われるのは大企業だけではありません

2025年上半期の被害 116件 中小企業 77件 その他 調査・復旧に1,000万円以上 59% 残り 前年は50%。費用は上がっています

警察庁の集計では、2025年上半期の被害116件のうち77件(約3分の2)が中小企業で、件数・割合とも過去最多でした。被害組織の59%が調査・復旧に1,000万円以上かかっています。IPAの10大脅威でも、組織編で11年連続の選出・1位です。小さい会社ほど守りが手薄で、狙われやすい状況です。

攻撃する側は分業していて、休日を狙います

道具を 作る人 合鍵を 売る人 攻撃を 実行する人 → 技術がなくても攻撃できる 金曜夜 侵入 月曜朝 暗号化 記録とバックアップも消していく

道具の開発者が実行役に道具を貸し、身代金の分け前を受け取る仕組み(RaaS=ランサムウェアのサービス化)があります。警察庁は、休業日の前に侵入して月曜朝までに暗号化したり、ログ(操作の記録)やバックアップを消したりする手口を報告しています。攻撃は「仕事」として組織的に行われています。

守り方は「裏口を締める」と「切り離した控え」です

入らせない ・機器を更新 ・強いパスワード ・不要IDを削除 ・二段階認証 戻せるように ・ネットから 外した控え ・ログを残す ・戻す練習 つながったままの控えは 一緒に鍵をかけられる

入口は、機器の更新・強いパスワード・使っていないアカウントの削除・二段階認証で締めます。控え(バックアップ)はネットから切り離した場所に置くのが要点で、警察庁もオフラインでの保管を求めています。

身代金を払っても、鍵が届く保証も、盗まれたデータが消される保証もありません。払えば次の攻撃の資金にもなります。被害に遭ったら、まずネットから切り離し、警察に相談してください。

セキュリティ診断のご相談

岡崎よしあきは、中小企業向けにセキュリティ診断を行っています。ネットにつながる機器の更新状況、パスワードや使っていないアカウント、バックアップの置き場所などを一緒に確認し、どこから締めればよいかをお伝えします。

「うちは大丈夫か見てほしい」という方は、ChatworkかLINEでご連絡ください。

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